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2025.11.15.

キャッシュフロー改善で倒産回避!財務コンサルティング実例

「売上は上がっているのに、なぜか現金が足りない…」 「支払いの目処が立たず、夜も眠れない日が続いている」

このような資金繰りの悩みは、多くの経営者が抱える深刻な課題です。私が銀行員で9年間勤務していた頃、数多くの経営者からこうした相談を受けてきました。実は、黒字倒産の8割以上がキャッシュフロー管理の不備が原因と言われており、決して他人事ではありません。

コダマコンサルティングでは、「想いの実現化」をミッションとして、経営者の皆様と伴走しながらキャッシュフロー改善をサポートしています。今回は、実際の財務コンサルティング現場で効果を実証した、キャッシュフロー改善の具体的な手法をご紹介します。

経営者の「想い」を守るためのキャッシュフロー管理

事業を始めた時、あなたには明確なビジョンがあったはずです。「地域のお客様に喜んでもらいたい」「従業員とその家族を幸せにしたい」「社会に貢献したい」といった熱い想いが、起業の原動力だったのではないでしょうか。

しかし、日々の資金繰りに追われる中で、その想いが見えなくなってしまうことがあります。私たちが最も避けたいのは、資金不足によって経営者の大切な想いが断たれてしまうことです。

コダマコンサルティングでは、単に数字を改善するだけではなく、経営者の想いを実現するためのキャッシュフロー管理をお手伝いします。ビジョンと数字がハッキリしているからこそ、事業に対するモチベーションアップにつながると確信しています。

なぜキャッシュフロー管理で企業が救われるのか

私が銀行員時代に印象的だった事例があります。地域で愛される老舗製菓店の社長から、急遽相談を受けたことがありました。「どうしても今月末の支払いが厳しい」という切実な相談でした。

詳しく話を伺うと、売上は順調で利益も出ているのに、季節商品の仕込みで一時的に現金が不足していたのです。この時、もしキャッシュフロー管理ができていれば、3ヶ月前から資金需要を予測し、計画的な融資で対応できていたはずです。

このような経験から、私はキャッシュフロー管理の重要性を痛感し、現在の財務コンサルティング事業で最も重視している分野の一つとなっています。

企業の倒産原因として「販売不振」が挙げられることがありますが、実際には健全な利益を上げている企業でも、キャッシュフローの管理不備により倒産するケースがあります。これが「黒字倒産」と呼ばれるものです。

売上が発生しても実際の入金まで時間差があり、一方で仕入れ代金や人件費などの支払いは待ってくれません。この時間差を適切に管理することで、経営者の想いを継続的に実現し続けることができるのです。

資金繰り表作成で現金不足を事前に察知する手法

伴走型アプローチによる資金繰り表の構築

コダマコンサルティングでは、「上から教える先生型」ではなく、経営者と一緒に考える「伴走型」のコンサルティングを実践しています。資金繰り表の作成においても、経営者の事業に対する深い理解と想いを組み込んだ、実用性の高いツールを一緒に作り上げます。

資金繰り表とは、将来の現金の流れを予測し、いつ、どのくらいの現金不足が発生するかを事前に把握するためのツールです。私たちはこれを「経営者の想いを守る命綱」と位置づけています。

多くの経営者は通帳残高だけを見て資金管理を行いがちですが、これは非常に危険です。通帳残高は「過去の結果」でしかないからです。重要なのは「未来の予測」と「想いを実現するための資金計画」です。

銀行員経験を活かした実践的な作成手順

1. 事業特性を踏まえた基本項目の設定

私の銀行員時代の経験を活かし、金融機関が重視するポイントも含めた資金繰り表を作成します

  • 前月末残高
  • 売上入金(現金売上・売掛金回収)
  • 仕入支払い(現金仕入・買掛金支払い)
  • 経費支払い(人件費・家賃・水道光熱費等)
  • 借入金返済(元金・利息)
  • 設備投資・修繕費
  • 税金・社会保険料支払い
  • 月末残高

2. 事業の季節性や特殊要因の考慮

単純な数値の羅列ではなく、その企業特有の事業サイクルや季節変動を織り込みます。例えば、建設業であれば工事の進捗状況、小売業であれば季節商品の仕入れタイミングなど、リアルな事業運営を反映した予測を行います。

改善事例

とある会社(アルバイト込みの従業員100名超)では、常に資金繰りに悩まされていました。社長はこれまで「不安もあったけど、なんとかなるだろう」という感覚的な判断に頼っており、実際に取引先の支払い等で困る事態が発生していました。

コダマコンサルティングの伴走型支援により、まず社長のビジョンを明確化しました。社長には、「従業員とその家族を幸せにしたい」という強い想いが根底にありました。

この想いを実現するため、その会社専用の資金繰り表を一緒に作成しました。すると、7ヶ月後の税金支払いで資金不足になることが判明しました。

この予測により、事前に金融機関と相談し、適正な金額の資金調達を実現。結果として、資金難を乗り越えることができ、社長のビジョン実現に近づくことができました。

また、資金繰りの不安から解消されたことから、経営に集中できる体制ができたと大変喜んでおりました。今期のお金の面で目途がついたと腹落ちすることで、精神的に大きな変化があったようです。

売掛金回収と支払いサイト調整による改善策

地域密着型の取引先との関係を活かした改善

地域に根差した企業同士のつながりを大切にしながら、Win-Winの関係構築を目指します。コダマコンサルティングが重視する「地域企業同士が繋がり共に成長する」というビジョンに基づいた改善策をご提案します。

売掛金回収の最適化

売掛金は「将来の現金」ですが、回収が遅れれば企業の想い実現も遅れます。私の銀行員時代の経験から、以下のアプローチが特に効果的であるのではないかと考えております。

1. 取引条件の丁寧な見直し

長年の付き合いがある取引先との条件見直しは、単なる交渉ではなく「共に成長するためのパートナーシップ強化」として位置づけます。

「当社の経営安定化により、より良いサービス提供を継続したい」という前向きな理由で、45日サイトから30日サイトへの変更などを提案します。これまで培ってきた企業同士の信頼関係があるからこそ、このような相談が可能になります。

2. 早期回収インセンティブの導入

「現金決済で2%割引」「20日以内支払いで1.5%割引」といったインセンティブ制度を導入します。割引額は一見大きく感じますが、資金調達コストや管理コストを考慮すれば、十分にペイする場合がほとんどです。早期回収が課題である場合は、資金繰りに与える影響をシミュレーションしながら自社独自の基準(割引率など)を作ることができます。

仕入先との長期的パートナーシップ構築

支払いサイトの戦略的調整

単純に支払いを遅らせるのではなく、仕入先にもメリットがある条件提示を行います。私たちの考える「寄り添い、共に成長し合える関係」を取引先にも広げていきます。

継続的改善のための仕組みづくり

月次レビューによる伴走支援

コダマコンサルティングでは、フルリモート対応により全国の経営者と継続的な伴走関係を築いています。毎月のレビューでは、単なる数値確認ではなく、経営者のビジョン実現に向けた進捗確認を重視します。

具体的なレビュー内容

  • 予測と実績の差異分析
  • 差異原因の特定と対策検討
  • 次月以降の予測精度向上
  • ビジョン実現に向けた資金計画の調整 etc..

KPI管理による成長の見える化

ビジョンと数字をハッキリさせることで、モチベーション向上につなげます

  • 売掛金回収期間の短縮状況
  • 買掛金支払期間の最適化度合い
  • 現金循環期間の改善推移
  • 運転資本回転率の向上

例えば、これらの指標を定期的に確認することで、着実な改善を実感していただけます(成果の見える化)。

想いとお金を両立させる経営の実現

数値管理がもたらすワクワク経営

「ピンチに陥ってハラハラする経営」から「ワクワク心が奮い立つような想いに導かれる経営」への転換。これがコダマコンサルティングの目指す経営の姿です。

適切なキャッシュフロー管理により、経営者は本来の事業ビジョンに集中できるようになります。資金繰りの不安から解放され、従業員や地域への貢献、新たなチャレンジなど、起業時の熱い想いを改めて実現していくことができるのです。

まとめ:伴走型財務コンサルティングで描く未来

キャッシュフロー改善は、決して難しい作業ではありません。しかし、正しい知識と継続的な伴走支援が成功の近道になります。

コダマコンサルティングでは、元銀行員としての実務経験と、経営者への深い理解をもとに、一緒に解決策を見つけていきます。上から教える指導ではなく、あなたの事業への想いを尊重しながら、実現可能な改善策を共に考えます。

もし現在、資金繰りに不安を感じているなら、一人で悩まずにご相談ください。あなたの想いの実現化に向けて、全力でサポートいたします。フルリモート対応により、全国どちらからでもお気軽にお声がけいただけます。

私たちの将来が、夢と勇気と希望に満ち溢れた世の中になることを願って。経営者の皆様と一緒に、ワクワクする未来を創っていきましょう。

あなたの場合はいかがですか?