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資金繰り改善支援(資金繰り改善のため借入の条件変更をした事例)
創業2期目、障がい者グループホームを3棟経営。創業後、小規模施設であるが3棟まで規模を拡大してきた事業者から追加借入の相談を受け対応。
現状を伺うと、①2期連続赤字(2期は試算表ベース)、②債務超過あり(▲2,000万超)、③借入3本あり、据置期間が終了したばかりの借入と据置期間がもうすぐ終了して元金返済が始まる借入とそれぞれある状態でした。
一方、足許の入居者数は、稼働率75%であり、創業約1年程度の時点では悪くない水準でした。
代表者にオペレーション上の話を詳しく伺うと、3棟に増やしたことから、内部の事業体制を整えるために、経営者が現場に出ており、営業活動ができていなかったとのこと。そのため、障害福祉課等への営業をこの半年程度できていなかったとのこと。
その状態でも、電話での問い合わせなどの引き合いも来ているため、営業をすれば満床になる自信があるとのことでした。
また、今回の資金使途を確認すると、ざっくり運転資金400万円、4棟目運営のための設備資金100万円とのことでした。
代表者と打ち合わせを重ねる中、今の財務状態のまま追加融資をして4棟目を開設することで、これまでと同じような状態となる可能性もあることから、今回は追加融資をせずに借入の条件変更を行い、3棟を満床にしてから4棟目を開設する流れが良いのではないかとの結論となりました。
現在優先すべきことは、4棟目の開設ではなく、3棟を満床にするための行動プランを明確にし、行動していくこととし、事業の方針を決めていきました。
すぐに資金ショートするわけではなく、実際に、3棟満床になれば、収支もプラスとなることから、資金繰り改善のためには最善の策ではないかとの結論に至り、条件変更を依頼しました。
追加借り入れをすることは素晴らしいですが、借入した後の施策(意図)がなければ債務が増えるだけとなる可能性もあります。条件変更をすると、追加融資が難しくなりますが、正しく理解し、事業の状況を考えると、追加融資よりも条件変更の方が良いケースもあります。
今後は、条件変更を行い、支出を抑え、満床になるまで営業を強化していく予定です。
あなたの場合は、いかがですか?