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お知らせ
2025.10.27.

財務コンサルが解決する中小企業の資金調達課題

中小企業の経営者の皆さん、こんな悩みをお持ちではありませんか?「新しい事業を始めたいけど、資金調達の方法がわからない」「銀行に相談に行ったけど、なかなか話が進まない」「補助金があるって聞いたけど、申請の仕方がわからない」…

実は、これらの悩みには共通する解決策があります。それは、適切な財務コンサルティングを受けることです。

私たちコダマコンサルティングは、元銀行員の経験を活かし、お客様と伴走しながら「想いの実現化」をサポートしています。今回は、中小企業の資金調達課題を解決するための具体的な方法をお伝えします。

なぜ中小企業の資金調達は難しいのか?

多くの経営者が資金調達で苦労する背景には、金融機関が求める基準が分からないという漠然とした不安にあります。

私が銀行員時代に数多くの融資審査を経験する中で気づいたのは、優秀な経営者でも「金融機関が何を見ているのか」を理解していないケースが非常に多いということでした。

例えば、ある建設業の社長は「うちの技術は業界トップレベルなのに、なぜ融資してくれないんだ」と嘆いていました。しかし、財務諸表を拝見すると、確かに技術力は素晴らしいものの、収益性や安全性の数字が金融機関の基準を満たしていなかったのです。

このように、経営者の「想い」と金融機関の「数字」の間にギャップがあることが、資金調達を困難にしている主な原因です。

元銀行員だからわかる金融機関担当者の本音

銀行員として金融機関内部で9年間勤務。現在は、毎日のように様々な企業の決算書を拝見しながら全国の経営者と対話している私だからこそお伝えできる内容ではないかと考えております。

前提として、金融機関は決して「貸したくない」わけではありません。むしろ、優良な融資先を常に探しています。ただし、リスクを最小限に抑えながら融資したいと考えているのです。

では、金融機関はどこを見ているのでしょうか?以下、ざっくりですが、見ているポイントです。

財務面での収益性安全性

過去3期分の決算書から、売上高の推移&成長性、利益の継続性(営業利益ベースの金額&当期純利益ベースの金額等)、借入金の返済実績などを総合的に判断します。特に重要なのは「キャッシュフロー」です。どんなに売上が大きくても、現金の流れが読めない会社には融資しにくいのが現実です。また、借入金の元金返済は、決算書の経費等の支出には出てこないため、利益の中から返済するという考え方になります。当然ですが、貸借対照表も非常に重要な資料になります。

事業の将来性

新規事業や設備投資の場合、その事業がどれだけの収益を生み出すかを数値で示す必要があります。ここで重要なのは、楽観的すぎない現実的な事業計画です。費用対効果がどうか、投資した設備を使ってどのくらい売上高&利益が増加するのかが重要となります。新規事業を検討する場合も似たような考え方になります。

経営者の人柄と熱意

意外に思われるかもしれませんが、経営者の人柄も重要な審査項目です。約束を守る人か、困ったときに正直に相談してくれる人かなど、人間性も評価対象となります。また、自信がなくマイナス思考の経営者よりも、バイタリティがあり熱意がある前向きな経営者の方が良いと個人的には考えております。前向きすぎて、現状を把握していない経営者はいけませんが・・・。

金融機関と良好な関係性を作りたい経営者が実施する財務改善

まずは現状把握から始めましょう

「想い」を「お金」に変えるためには、まず現状を正確に把握することが重要です。私たちは、お客様と一緒に以下のポイントをチェックします。

月次試算表の精度向上

多くの中小企業では、月次試算表の作成が遅れがちです。しかし、金融機関は「経営の見える化」ができている企業を高く評価します。理想は、月末から15日以内には月次試算表を完成させ、前年同月比や予算対比も含めて分析できる体制を整えることです。融資や補助金の時だけ作成する会社もありますが、事業を正確に把握&運営していくためには、毎月作成が望ましいあり方になります。

資金繰り表の作成

「来月の支払いは大丈夫か?このままの状態で雇用や設備投資しても大丈夫か?」この不安を解消するのが資金繰り表です。資金繰り表を活用して、6ヶ月~1年先までの資金の動きを予測することで、資金不足の時期を事前に把握し、早めの対応が可能になります。また、資金繰り表を経営に落とし込むことによって、経営判断を行うツールにもなります!

金融機関が喜ぶ財務改善のポイント

資産超過の状態

貸借対照表の純資産の部がプラスの状態(負債よりも資産が多い状態=債務超過ではない)のことを言います。特にコロナ禍以降、債務超過に対する考え方が厳しくなっています。単純な赤字補填資金や資金繰り改善で借入することは難しいという印象です。いわゆる自己資本と言われる純資産をプラスにすることで、評価は上がります。

売上債権・棚卸資産の圧縮

売掛金の回収期間が長すぎたりすることで、決算時点での売掛金が現預金に対して大きすぎるケースがあります。決算時点でたまたま売掛金が大きくなったなど理由があれば良いのですが、金融機関からは、「短期的な支払い能力が大丈夫かな?」と疑問を持たれます。場合によっては、売掛金明細を確認したり、資金繰り表を作成し、短期的な支払い能力を示したりするケースもあります(ここでも資金繰り表は役に立ちますね!)。

借入金の整理

複数の借入がある場合は、金利や返済条件を整理し、返済負担軽減がお勧めします。本数が多すぎるとそれだけで印象が悪くなります。本数が多いと、相対的に返済額が大きくなる傾向にあるため、状況によっては、新規借入時に既存借入の見直しをすることをお勧めしています。

伴走型だからできる継続的な改善

私たちのコンサルティングは「教える」のではなく「一緒に考える」スタイルです。

毎月の定例会議では、単に数字を報告するだけでなく、「なぜこの結果になったのか」「来月はどう改善するか」を一緒に検討します。この過程で、経営者自身の財務リテラシーが向上し、金融機関との対話もスムーズになります。

ある個人サロン経営のお客様は、最初は「数字は苦手で…」とおっしゃっていましたが、3ヶ月間の伴走支援により、自ら金融機関に事業計画を説明できるようになりました。

ビジネスローン以外の資金調達手段

銀行融資だけが資金調達の方法ではありません。お客様の状況に応じて、最適な資金調達手段をご提案します。

補助金・助成金の戦略的活用

設備投資を検討している事業者の皆さんには、補助金を積極的に活用していただいています。国や市町村からの補助を受けられるこの制度は、実質的な「返済不要の資金調達」です。

但し、最近は賃上げが必須の要件となっており、細かい要件もあるので、まずは詳しい方に話を聞くことをお勧めします。

また、助成金は【ヒト・従業員】に対して出る資金です。規定は細かいですが、規定を満たせば受給できる可能性が高いのが助成金の特徴です。助成金の場合は、社会保険労務士の方に相談するのがおすすめです。

フルリモート×全国対応=独自のネットワーク

宮崎を拠点に事業をしていますが、お客様の9割以上は県外のお客様です。全国各地のお客様と対話することで、日々情報を更新しております。同業者や金融機関担当者との繋がりもあることから、お客様から知りたいことを知れたと好評をいただくこともあります。

場合によっては、税理士の方と連携したりするケースもありますので、お気軽にご相談ください。

お客様と共に成長する伴走型コンサルティング

私たちのコンサルティングは、一時的な問題解決ではなく、お客様と共に継続的に成長していくことを目指しています。

成功事例:関東圏にあるA社様の場合

アルバイトスタッフを入れて従業員100名超のA社は、半年後の資金繰りに悩んでいました。現状、赤字の状態で資金繰りの目安がつかず、漠然とした不安がありました。そこで以下のステップで現状を把握し、課題を明確にしました。

Step1:現状分析と財務改善 まず、3期分の財務諸表を詳細に分析し、改善ポイントを明確化しました。それと同時に今期の資金繰り表を作成し、短期的な資金繰りの状態を確認しました。

→経営者からは、「資金繰り表でお金の流れが一目瞭然ですね」と言われました。ただ、表を作成しただけで何も状況は変わっていないように思えたのですが、経営者からすると、漠然とした不安→課題が明確になったということで、精神的に楽になったと言われていました。

Step2:回収条件の見直し 資金繰り表より、今後の事業運営の結果、半年後には資金的なデットラインを下回ることが明確になったため、資金調達を検討しました。赤字の状態のため、来期以降も資金繰り懸念から借入が必要になる可能性もあることから、メインバンク以外にも話を聞きました。その結果、メインバンクを含めた2行の銀行が前向きに検討。メインバンクには来期のことを伝え、来年の資金調達をお願いし、今回はメインバンクではない銀行からの資金調達をしました。

資金調達をすることで、今期の資金繰り懸念は解消され、1年間経営に集中できる体制を整えました。相談された時の不安は解消され、ここから事業をどのように立て直すかを考える、いわゆる経営コンサル領域になりました(資金繰りコンサルはいったん完了!)。

Step3:事業計画書の作成 社長の想いを把握するために社内向けの事業計画書を作成しました。経営理念はもちろんのこと、従業員に対する考え方、今後の方針です。

経営者の想いをベースとした支援をするのが私のコンサルティングの特徴になります。

Step4:今期終了、そして・・・ 今期が終了し、相談に乗った時とは全く違う財務状態になりました。まだまだ課題はありますが、前進です。個人的にも嬉しいことが・・・経営者からの依頼により、来期も継続して伴走支援をする流れになりました。社長としては、相談できる環境があることが安心とのことでした。以前は、ひとりで悩みその都度進んできた社長ですが、心の中では「これでいいのか?」と自問自答していたようです。今期、関わらせていただいたことで、その都度相談しながら進められるし、いろいろな気づきがあったとのことです。

想いとお金の両立を目指して

「利益を追求するだけでなく、地域に貢献したい」「従業員を大切にしながら会社を成長させたい」「次世代に誇れる事業を残したい」…

このような経営者の「想い」を実現するためには、しっかりとした財務基盤が必要です。私たちは、お客様の想いを形にするための手段として財務をみて、持続可能な成長を支援します。

ビジョンに導かれる経営の実践 目先の資金調達だけでなく、例えば10年後のビジョンから逆算して今必要な投資を検討します。

まとめ

中小企業の資金調達課題は、適切な支援により解決の糸口をつかめます。重要なのは:

  1. 現状の正確な把握:月次試算表と資金繰り表による見える化
  2. 金融機関との信頼関係構築:継続的なコミュニケーションと透明性
  3. 多様な資金調達手段の活用:状況に応じて補助金や助成金の活用
  4. 伴走型パートナーの存在:一人で悩まず、専門家と一緒に解決策を見つける

私たちコダマコンサルティングは、元銀行員の実務経験を活かし、お客様の「想いの実現化」を全力でサポートします。

「ワクワクする経営」「想いとお金の両立」を目指す経営者の皆さん、ぜひ一度ご相談ください。一緒に、夢と勇気と希望に満ち溢れた未来を創っていきましょう。

言葉では表現が難しいのですが、お客様の想いを実現するその日まで、私たちは伴走し続けます!

あなたの場合はいかがですか?