NEWS
経営課題の迷宮から脱出する方法:「何から手をつければいいかわからない」を解決するコンサルティング事例
経営者の「想い」と現実のギャップを埋める
「売上は伸びているのに、なぜか利益が残らない…」 「何から手をつければよいのかわからない…」
このような悩みを抱える経営者の方は決して少なくありません。私たちは「想いの実現化」をミッションとし、前向きで一生懸命な経営者の皆様と伴走しながら、ビジョンの実現をサポートしています。
今回は、まさに「何から手をつけてよいのか分からない」というご相談をいただいた企業様の事例をご紹介し、課題の本質を見極める重要性についてお話しします。
相談のきっかけ:表面的な課題認識の落とし穴
初回お問い合わせ:経営者の想いと現実の乖離
WEBサイトを通じてお問い合わせをいただいたのは、地域で事業を営まれている経営者様でした。今回のお客様も、その企業様独自の課題と想いがありました。
お客様の状況
- 売上は前年度比で順調に成長
- 地域での事業基盤は安定
- しかし、描いていたビジョンと現実の利益水準にギャップを感じている
- 何をどう改善すればよいのか方向性が見えない状態
経営者様の仮説と想い この経営者様は「原価管理の強化が最も重要」との見立てをお持ちでした。これまでの経験から、原材料費のコントロールが利益確保の鍵だと考えられていたのです。この判断自体は決して間違いではありませんが、果たしてそれが最優先で取り組むべき課題だったのでしょうか?
私たちコダマコンサルティングでは、上から教える先生型ではなく、一緒に伴走するパートナー型のコンサルティングを大切にしています。そのため、まずは経営者様の想いを丁寧にお聞きしながら、客観的なデータに基づいた現状分析を行いました。
コダマコンサルティングの初期診断:複数の観点による体系的分析
銀行員経験を活かした財務視点からのアプローチ
私が銀行員時代に培った財務分析の知見と身につけた数字を読み解く力を活かし、以下の4つの観点から現状を詳細に分析いたします:
①損益分岐点の観点:そもそも売上が足りないことはないか?
- 固定費の詳細な洗い出しと適正性評価
- 変動費率の正確な算定と業界比較
- 損益分岐点売上高の計算と現状とのギャップ分析
- 経営安定性の評価
- 資金繰り予測と必要資金の算定
②変動費の観点:原価率が適正水準を超えていないか?
- 商品・サービス別の詳細な変動費率分析
- 同業他社との原価率比較
- 仕入先との価格交渉余地の検討
- 製造プロセスの効率性評価
- 在庫管理の適正性と資金効率の確認
③固定費の観点:経費が適正水準を超えていないか?
- 固定費の項目別詳細分析と削減可能性の検討
- 設備投資効果の測定と改善提案
- 人件費の適正性と生産性向上の余地
- 補助金・助成金活用による負担軽減の検討
④組織・役割の観点:ビジョン実現に向けた体制は整っているか?
想いの実現化を支える組織づくり
- 経営者のビジョンが組織全体に浸透しているかの確認
- 各部門・各人の役割と責任の明確化
- 意思決定プロセスの効率性評価
- 情報共有体制とコミュニケーションの改善提案
診断結果:経営者が予想外の発見と課題の重点順位
伴走型コンサルティングによる気づき
お客様と一緒に数字を見つめ、対話を重ねながら分析を進めた結果、以下のような課題が明らかになりました。
①損益分岐点の課題(最重要・緊急性高)
- 現在の売上高が損益分岐点をわずかに上回る程度
- ビジョン実現に必要な利益水準までの売上ギャップが大きい
- 外部環境変化への耐性が不足している状況
②変動費の課題(重要度:中)
- 原価率は同業他社と比較して標準的水準
- 一部改善余地はあるが、優先順位は高くない
③固定費の課題(重要度:中・要継続監視)
- 人件費比率はやや高めだが許容範囲
- 設備投資の効果測定が不十分
- 補助金活用による改善余地あり
④組織・役割の課題(重要度:低・長期課題)
- 基本的体制は整備済み
- ビジョン浸透に向けた継続的取り組みが必要
想いと現実のギャップを埋める発見
興味深いことに、経営者様が最も重要と考えていた「原価管理」は、実際には中程度の重要度という結果になりました。一方で、最も重要な課題として浮上したのは「売上規模の拡大」でした。
この発見は、経営者様にとっては驚きの結果になりました。「原価を削る努力よりも、まず売上を安定的に確保し、ビジョン実現に必要な利益水準まで引き上げることが先決だったのですね」とおっしゃっていただきました。
これこそが、私たちが大切にしている「寄り添い、共に成長し合えるコンサルティング」の真髄です。一方的に答えを押し付けるのではなく、お客様と一緒に課題を発見し、納得感を持って次のステップに進んでいただくことを重視しています。
課題解決への伴走アプローチ
想いの実現化に向けた段階的取り組み
複数の課題が存在する場合、すべてを同時に解決しようとすると、リソースが分散し、経営者様のモチベーション維持も困難になります。私たちは、お客様と一緒に優先順位を明確にし、段階的なアプローチで確実な成果を目指します。
第1段階:緊急課題への集中対応
- 既存顧客との関係深化による売上拡大
- 休眠顧客の掘り起こしと再活性化
- 営業プロセスの効率化と成約率向上
- 必要に応じた資金調達支援(融資・補助金申請)
第2段階:中期課題への戦略的対応
- 新商品・サービス開発による付加価値向上
- 新市場開拓と販売チャネル多角化
- 原価管理システムの構築と運用
- 組織体制の最適化
第3段階:長期ビジョン実現への基盤強化
- 持続可能な成長モデルの構築
- 次世代リーダー育成と組織文化醸成
- 地域連携による事業機会創出
資金調達支援による課題解決の加速
銀行員時代の経験を活かし、課題解決に必要な資金調達もトータルでサポートします。
融資による資金調達
- 金融機関との交渉支援
- 事業計画書の作成サポート
- 返済計画の策定と実行支援
早期相談の価値:ワクワクする経営への転換点
タイミングが生む相乗効果
今回のお客様は、問題が深刻化する前の比較的早い段階でご相談をいただきました。この「早期相談」により、以下のような大きなメリットを享受できました。
選択肢の豊富さ 危機的状況では選択できない戦略的施策も、余裕がある段階では実行可能です。
想いを軸とした判断 切羽詰まった状況では目先の対処療法に陥りがちですが、早期相談により、経営者様の本来の想いとビジョンを軸とした判断ができました。
投資による成長加速 財務的余裕がある段階での改善投資は、より高い効果を期待できます。
ピンチからワクワクへの転換
私たちが目指すのは、「ピンチに陥ってハラハラする経営」から「ワクワク心が奮い立つような想いに導かれる経営」への転換です。早期の課題発見と適切な対応により、経営者様は本来の志に立ち返り、前向きな事業展開に集中できるようになります。
地域に根差した企業同士のつながり
地域を盛り上げる共成長の輪
私たちのビジョンは「地域に根差した企業同士が繋がり共に成長して、地域を盛り上げていく」ことです。今回のお客様も、課題解決の過程で地域の他企業様との連携機会を見つけ、相互にメリットのある関係性を構築することができました。
一社だけの成長ではなく、地域全体の発展に貢献する。これこそが、私たちが目指すコンサルティングの在り方です。
フルリモート対応:全国の経営者様との伴走
場所を選ばないパートナーシップ
コダマコンサルティングでは、フルリモートでの全国対応も可能です。オンライン会議システムを活用し、対面と変わらない質の高いコンサルティングを提供いたします。距離や立地に関係なく、想いのある経営者様との出会いを大切にしています(要望によりお客様の事務所までお伺いするケースもあります)。
あなたの場合はいかがですか?
想いの実現化に向けた第一歩
この事例を読まれて、ご自身の会社の状況はいかがでしょうか?以下のような想いや課題をお持ちではありませんか?
こんなお悩みはありませんか?
- 売上は伸びているが思うような利益が残らない
- 何から手をつけてよいのかわからない状態
- 本来の想いとビジョンを見失いかけている、またはビジョンがない
- 数字の裏にある本質的な課題が見えない
- 一人で悩んでいて相談相手がいない
私たちができること
- 財務分析と経営課題の体系的整理
- 想いとビジョンの再確認と具体化
- 課題解決に向けた段階的アプローチの策定
- 資金調達を含むトータルサポート
- 継続的な伴走による着実な改善実現
想いとお金を両立させる専門家として
私は、「想いとお金を両立させる専門家」として、多くの経営者様と出会ってきました。プロサッカー選手を夢見た少年が挫折を経験し、その後に経営コンサルタントという道に出会った私だからこそ、想いを諦めることなく実現していく大切さを深く理解しています。
一緒にビジョンに導かれる、ワクワクした経営を目指しませんか?私たちの将来が、夢と勇気と希望に満ち溢れた世の中になることを願って、今日も経営者の皆様と伴走し続けています。
おわりに・・・共に成長し合える関係性の構築
今回の事例から学べる最も重要なことは、経営課題は一人で抱え込むものではないということです。信頼できるパートナーと共に、体系的&客観的視点を入れたアプローチで課題を整理し、想いの実現に向けて一歩ずつ進んでいく。これが、持続可能な成長への確実な道筋です。
コダマコンサルティングは、お客様の「想いの実現化」を通じて、地域の発展と豊かな社会の実現に貢献してまいります。あなたの想いをぜひお聞かせください。一緒に、ワクワクする未来を創っていきましょう。
あなたの場合はいかがですか?