資金繰り講座を終えて!

今回は、6月から3ヶ月間実施していた資金繰り講座についてご報告致します。

まずは、実際にあった受講前の参加者の声になります。

《受講前:参加者の声》

・創業してからこれまで事業に対する「想い」で駆け抜けてきました。決算上の数字では黒字運営です。資金繰りについてはあまり分析したことがありません。

・利益は出ていると思うのですが、なぜか手元にお金が残っていません。正確な理由も分からず、漠然とした不安はあります。

・消費税の支払いなどあまり意識していなかった大きな支払いにヒヤリハットした経験があります。

・資金繰りが大切だということは、色々な経営者から聞くので、分かっているつもりです。でも、なにから手をつけたらいいのか分かりません。

・これまで自己流で資金繰りをしていましたが、今後の事業規模拡大(スタッフの増員、店舗の新規出店など)に備えて、資金繰りをマスターしたいと考えています!

以上のように、黒字だけどこれまで資金繰り管理・分析をきちんとしてこなかった経営者が弊社の資金繰り講座を受講する中で以下のように変化していきました!

《受講中:参加者の声》

・資金繰りは、豊かな未来をつくるためのポジティブなツールだと感じました!

・決算書の損益計算書の数字と資金繰り表の数字は、時間軸が違うのだと初めて知りました。見ていたところが違うからお金が増えないのですね。

・これまでは赤字ではないから大丈夫という楽観的な経営でしたが、これを機に資金繰りをマスターして見直しをしていきたいと思います。

講座が進むにつれて、上述したような前向きな言葉が多くなりました!資金繰りに対する苦手意識が薄れ、資金繰りと向き合うという気持ち的な変化がみてとれました。受講者からの声を直接聞くことで、エネルギーをたくさんいただきました!

《受講後:参加者の声》

・資金繰りと向き合い、数字を確認すると、無駄の多さに愕然としました。締めるところは締めて、投資するところは思い切り投資をするなど、資金繰りをみながら経営判断をしていきたいです。

・資金繰り表は、既存の資金繰り分析だけではなく、先々の資金繰りを把握するために重要だと思うし、どの経営者も作成するべきツールだと思いました。人材採用や投資判断の際のシミュレーションツールとして使っていきたいです!

・資金繰りは、単に分析するだけではなく、納得のいく経営判断をするために必要なツールだと思いました。

・自分が残したい利益から逆算して収支計画を作成することで、やるべきことが明確になりました。いきなり理想の収支を目指すのは難易度が高いけど、短期的な目標をクリアしていき、その先に理想の収支を実現できるように日々行動していきたいです。

・資金繰りは、感情を抜きにして分析できるため、客観的に経営判断ができます。脱完璧主義で、とにかく資金繰り表を運用していきたいです!

3か月前は資金繰りの重要性を理解していなかった経営者がほとんどでした。

しかし、受講を進める中で、気持ち的な変化が起き、「黒字だから大丈夫」→「事業規模拡大をしていくなら資金繰りは必須」というような気持ちの変化がありました。

受講後には、資金繰り分析をするだけではなく、そこから独自の仕組みを作ったり、経営判断(ヒトやモノなどへの投資判断など)を行う際にシミュレーションしたりするなど必須のアイテムとなりました。

さらに、事業の目標を掲げ、それを資金繰りの観点からシミュレーションし、日々の行動に落とし込んでいくところまで使いこなせるようになりました。

今後は、個別で支援を継続していく予定ですが、私自身も資金繰り講座をやって良かったと思えるような3ヶ月となりました!

あなたの場合は、いかがですか?

融資実行のお知らせ(農業で業種柄、収入の安定しない事業者からの相談)

農業:運転資金  1,000万円

紹介によりご縁をいただきました。さっそく話を伺うと、これまでの利益の積み上げで純資産はプラスの状態であったが、直近3期連続で営業損失の状態でした。

また、白菜とキャベツをメインで収穫しており、毎年収入がなくなる時期があるという課題がありました。そこで、今回の資金調達で、春キャベツづくり挑戦し、収入がなくなる時期を少なくしたいとのことでした。

今回のポイントは以下の通りです。

・3期連続営業損失の理由と対策

・春キャベツを作るための障壁

・具体的な仕入の金額と明細

・長期的な事業の方針

この点を細かく説明し、金融機関と交渉することによって、1,000万円の運転資金を確保することができました。この資金で先方は課題解決に向けた取り組みを実施する予定です。

日本政策金融公庫の国民生活事業での資金調達となり、返済条件も半年払いで行う流れになりました。

事業を行ううえで、それぞれ独自の課題があると思います。課題を正確に把握し、課題解決のために全力で行動できるかどうかは持続可能なビジネスモデル構築のうえでも重要なことです。あなたの場合は、いかがですか?課題解決に向けた取り組みを行っていますか?

融資承諾のお知らせ(赤字債務超過でメインバンクから門前払いされた経営者からの相談)

自動車整備業:運転資金  200万円

今回は、紹介によりご縁をいただいたお客様でした。話を伺うと、これまではメインバンクと良好な関係を築いており、追加融資を獲得してきましたが、コロナ禍で赤字&債務超過となってから、金融機関が追加融資に消極的になったとのことで、資金調達の悩みを抱えていました。

そのため、以下の内容を中心にヒアリングを行いました。

・創業理由

・対象顧客と競合他社対比の強み

・商圏エリア内の事業環境

・赤字&債務超過理由

・今後の事業方針

・今期の数字実績

その結果、門前払いされていたメインバンクから追加融資200万円を獲得することができました。今後は、調達した資金をベースに業務幅を広げていき、既存事業とのシナジー効果がある事業で事業規模拡大を行うことで債務超過解消を目指していきます。

今回のケースのように、経営者自身では話を聞いてもらえなかった銀行から資金調達できるケースもあります。改めて、事業計画書作成の意義を感じた事例でした。

あなたの場合は、いかがですか?

コンサルティング事例(金融機関との関係性を改善したい経営者からの相談)

今回は、お問い合わせがあったことを機にご縁をいただきました。話を伺うと、金融機関との取引内容の改善をしたいとのことでした。

詳しく話を伺うと、金融機関に落ち度がある内容でしたが、約7年前に発生した事案を機にリスケジュールをしている状態であるとのこと。

取引内容改善に向けた喫緊の課題は、金融機関が求める水準の計画書の提出でした。役員決裁であり、銀行担当者も相応の稟議作成が必要な状態です。

そのためまずは、取引改善に向けたロードマップを作成し、先方に共有しました。ざっくりとしたロードマップは、以下の通りです。

計画書を作成する旨を金融機関に宣言する→計画書提出期日を伝えた上で計画書を作成する→金融機関が計画書承認を受ける→計画書の定点観測を金融機関と実施(資料の提出)→リスケ解消&正常化→金融機関と取引内容の交渉、もしくは金融機関の乗換

はじめの一歩として、計画書の内容を金融機関からいただき、金融機関がどのレベルの計画書を求めているのかを確認しました。明日、金融機関との面談時にさっそく計画作成の宣言をしていただき、伴走支援を開始する予定です。

いろんな事案(理由)がありますが、同様に金融機関との取引になんらかの不満を持つ経営者は多いです。

弊社は、コンサルティング・伴走支援に関しても基本的にフルリモートで行っています。長く取引をしている取引先もありますが、今のところ不都合はありません。金融機関との取引に悩みを持つ経営者は、お気軽にご相談ください。

あなたの場合はいかがですか?

融資実行のお知らせ(個人事業主で1回も借入をしたことのない事業者からの相談)

建設業:運転&設備資金  2,000万円

個人事業主、紹介によりご縁をいただきました。これまで無借金で黒字経営をしていたが、売上高の増加および利益率の改善のために借入を検討。

詳しく話を伺うと、足場資材を導入することで、①引き合いは来ていたがこれまで断っていた金額の大きい工事を受注したい、②これまで足場資材をリースしていたが、自社保有とすることで、リース料を減少させ、利益率を改善させたいとのことでした。

個人事業主で、新規取引で融資希望額も大きかったことから、以下の項目を詳細に伺いました。

・現状の課題(さらなる事業規模拡大のためにはどのような障壁があるのか?)

・障壁をクリアし、事業規模拡大を図るための選択肢として、今回の設備投資が最善であるか?

・設備投入後と導入前の売上高と利益率の差はどの程度あるのか?before&after

・設備導入後、どのような仕事を受注できるのか?

・今後の目指すべき方向性や売上高規模

・運転資金の妥当性

その結果、設備資金1,500万円、運転資金500万円で満額承認を得ることができました。

無事に資金調達を完了し、今後は事業規模拡大に向けて事業運営を行っていく予定です。

あなたの場合は、いかがですか?

コンサルティング事例(内部体制を再構築したい経営者からの相談)

資金繰り改善を伴走支援している既存取引先から相談があり対応しました。

話を伺うと、今期の資金繰りに目途が経ったため、今期中にできることを行っていきたい。従業員が入れ替わるので、内部体制を整えたいとのことでした。

詳しく話を聞くと、これまでは数字まわりの細かい管理を含め経営者が全て行っており、負担がかなり大きくなっていました。事業方針や今後の方針はありましたが、作成した時期が少し前であったことから、方針決めから再度実施しました。

また、その方針を実現することができ、かつ属人化を防ぐために組織図を再設計することを提案。事業方針を実現するために、以下の点を中心に役割の明確化を実施していきました。

・今後の方針を実現するためには、どのような機能が必要なのか?

・属人化を防ぐために、機能に人を充てることを徹底する

・今は必要ないけど、5年後・10年後には必要な機能はないか?

・現在の仕事の役割分担状況

今後は、上記視点を明確にしていき、誰が何をやっているのかがすぐわかるような組織図を作成する予定です。

さらに、社内ルールの整備・明文化、役割の明確化、役割定義、評価制度の明確化まで行っていく予定です。

あなたの会社はいかがですか?誰が何の仕事をしているのか把握していますか?今ある経営資源を有効活用することができていますか?

直近の補助金受付・申請実績

直近の補助金受付・申請実績になります(申請中の案件もあります・・)。

・ものづくり補助金×2件(東京都2社)

・事業再構築補助金×3件(東京都、大阪府、兵庫県)

・中小企業省力化投資補助金×1件(東京都)

・新市場進出補助金×1件(兵庫県)

・小規模事業者持続化補助金×1件(宮崎県)

・都道府県の補助金×2件(宮崎県、東京都)

いずれも結果は出ておりませんが、今年に入り、様々な種類の補助金が公募開始となっています(昨年は公募が全体的に少なかった・・)。

新しい補助金や以前からあったけど公募要領が変更になった補助金など様々で、内容に合わせて補助金を申請できるようになっています(何にどのくらいの金額を投資したいかで選択する補助金が変わる)。

その中でも、最近のキーワードは「賃上げ」です。いわゆる一定以上の賃上げを条件に補助金を支給しますというものです。

補助金によっては、賃上げ条件を満たさない場合、補助金を返還しないといけないというルールもあるため、現実的な賃上げが必要になります。

内容は複雑化しているため、補助金に興味がある方はお気軽にお声掛けください。

あなたの場合はいかがですか?

資金繰り講座開幕!!

6月から3ヶ月間のカリキュラムで資金繰り講座を実施する流れになりましたのでご報告です。。

今回は、業界特化型の経営塾を全国展開している取引先様と連携し、開催する流れになりました。

資金繰りは、基本的には全ての事業者様に行っていただきたいと考えております。特に、今後の事業規模拡大(人を増やす、店舗拡大、新規出店、異業種参入など)を検討している経営者は必須の内容となっております。

3ヶ月間でできるようになること、できること

・資金繰り表を作成する意義、作成しないとどうなる可能性があるのか

・資金繰り表の作り方

・自社の資金繰り表

・直近の月別の資金繰り分析、資金繰り上の問題点

・今期の資金繰りの目安(目指すべき数字)

・資金繰り表の経営への落とし方、経営判断の基準

などなど・・3ヶ月間で、あなたの会社のお金の流れが見える化されるカリキュラムとなっております。パッケージ化されている内容を単に伝えるのではなく、個社別に経営への落とし方を理解できるまで支援する点がポイントです。

今回は依頼があり、21名に対して同時に講座展開しておりますが、1社から支援可能となっております。

ご興味がある方、資金繰りをしていない&やばいと思った方はお気軽にご連絡ください。

あなたの場合はいかがですか?資金繰りと向き合っていますか?

融資実行のお知らせ(無借金の事業者からの調達相談)

建設業:運転資金  2,600万円

紹介により対応。これまで無借金で黒字経営を継続していたが、事業規模拡大のため借入を検討したとのことでした。

詳しく話を伺うと、建設資材を導入し、受注工事を増加させることによって売上高の増加を図りたいとのこと。また、これまで資材をリースしていたが、自社保有とすることで費用を下げて、利益率を上げたいとのことでした。

財務内容は良好であったことから、数値面を強調し、収支計画書に関しても実績ベースで保守的に試算しました。

その結果、時間はかかりましたが、協調融資での資金調達をすることができました。

今後の事業規模拡大が楽しみです。

あなたの場合は、いかがですか?

(祝)支援社数が500社を超えました!

日頃よりご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

この度、延べ支援社数が500社を超えましたので、ご報告です。

創業後、ゼロから・・いや、マイナスからのスタートでしたが、「人」に恵まれ、皆様からお力をいただき、ここまで積み上げることができました。とても嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。

都道府県別の支援実績についても、「35」まで伸ばすことができました。「目指せ47都道府県!」と唱えながら少しずつ支援の輪を広げてきました。

今後も、多くの事業者様と関わり、1社でも多くの事業者様のお力となれるよう、弊社も精進してまいります。

今後とも変わらぬご愛顧をいただけますと幸甚に存じます。