コンサルティング事例(新規事業を開設し、黒字化に向けた取り組みを継続している事業者からの相談)

既存取引先。既存事業の事業規模拡大に向けて支援を行っていた事業者からの相談。新規事業に関しても売上高増加に向けた支援を行ってほしいとのことでした。

詳しく話を伺うと、新規事業開設後、約3年経過。徐々に売上高は増加傾向にありますが、未だ単月赤字の状態であり、支援してほしいとのことでした。

そこで、現状をヒアリングし、以下の項目を分析していきました。

・店の特徴

・周辺地域の競合他社とその特色、強み

・競合他社と比較した店の強み、差別化ポイント

・店の対象顧客(ペルソナ、ペルソナの行動・価値)

・現状の広告宣伝効果、会員数の推移

・損益分岐点

経営者の方でも、ある程度は把握しておりましたが、上記項目をあえて資料として文字や図に落とし込み、現状の問題点等の情報を共有しました。

分析した結果、見えてきた課題や、やるべきことが明確になってきたため、今後は行動計画を策定し、実施していく予定です。

あなたの場合は、いかがですか?

投資家からの資金調達支援(投資家から事業に可能性を感じたため投資をしたいと言われた経営者からの相談)

既存取引先。自社で商品をブランド化し、FC(フランチャイズ)展開を行っていましたが、コロナ禍で赤字を計上し、不採算部門を締めて再起を図っていた事業者。

<前提条件>

・不採算部門を締めたことにより、単月黒字化。

・商品コンセプトが明確で、商品力が高かった(市場でのポジショニングや競合商品との差別化が図られていた)

・周辺地域で一定の認知度あり

投資家の方が興味を持ったのも商品力でした。

元々、この会社の経営者は、ビジネスチャンスを作るために経営者団体への顔出しや多くの投資家等と対話を行っていました。

そこで投資家の方の目に留まり、今後の計画を作成する流れになりました。経営者のバイタリティが生んだ結果ではないかと思います。

今回の計画の骨子は、競合他社のモデルを参考にしました。具体的には、商品力の劣る同業他社が、面白いビジネスモデルで売上高を伸ばしているということに着想を得ました。その企業のビジネスモデルは、弊社にとって非常に再現性が高かったことから、そのモデルを基に事業計画書を作成しました。

現状の部分においても、これまでの赤字要因を明確に示すべく、店舗別&月別の収支実績を示しました。また、商品1個当たりの単価や、現設備での製造能力(限界売上高)等を一覧にまとめました。

最終的には、売上高10億円を目指すためのステップと課題を記載し、投資家の方に資料を見てもらいました。

その結果、4,000万円の出資を受け取ることができるようになりました。出資は、段階を経て行われる予定ですが、今後の事業者の発展が楽しみです。

あなたの場合はいかがですか?自分を信じて前向きな行動ができていますか?

コンサルティング事例(黒字経営の会社が資金繰り管理を行うことで事業拡大を目指すケース)

単発支援先。順調に増収増益の実績で推移しており、店舗出店とスタッフの増員により事業規模拡大を目指したいと相談を受け対応。

事業規模拡大時期に資金繰りがひっ迫するケースが多いことから、資金繰り表の作成を案内しました。

まずは、前期の実績を月別に資金繰り表に落とし込み、現状分析を実施しました。
そこでのポイントは、①月別売上高の変動がどこまであるか/その変動理由はなにか(繁忙期・閑散期、自社要因・他社要因など)、②一過性の要因はないか(良いことも悪いことも一過性の要因はないか)、③今期と前期で大きな事業方針の違いはあるかでした。

今回の場合、資金繰り自体に問題はなかったため、出店費用をどこまでかけるか、人件費をいくらに設定するのか、借入をするかどうかなど今後の投資基準として資金繰り表を活用しました。

過去の資金繰りを分析し、来期の資金繰り計画を立てて、来期の見通しを確認する。そうすることで、「どこで資金がショートするか」、もしくは「大きく利益がでるか」が分かるため、優先度の高い事業課題が明確になります。

今後は、立てた計画と実績を毎月分析していき、資金面の不安を解消したうえで事業規模拡大ができるように事業運営を行っていきます。

あなたの場合はいかがですか?

融資実行のお知らせ(資金繰り改善中の経営者からの相談)

警備業&フィットネスジム運営:運転資金  1,000万円

既存取引先。資金繰り改善に取組中。新規事業のフィットネス事業開始に伴い資金繰りが悪化し、資金繰りに影響がある状態。

月次の資金繰り管理を行っており、今期の資金繰りは試行錯誤しながら見通しが立った状態でした。

3月末に向けて金融機関2社から融資の案内がきたことからメインバンクと協議を実施。今回は、戦略的にメインバンク以外での資金調達を検討しました(メインバンクには、状況を説明し、来期以降に借入を申し込む予定の段取り)。

取引を強化したい金融機関に申込みを行い、1,000万円の資金調達を行うことができました。今回の資金は、毎月元金の返済がないタイプの借入方法のため、資金繰り改善には相性の良い借入となりました。

また、この資金を有効に活用することによって、資金面の不安を解決したうえで来期の計画を策定することができます。資金繰り改善は、1歩ずつの取り組みになりますが、しっかり取り組むことで、事業を良い方向に推進していける可能性が高くなります。

資金繰り改善は、早めの着手がポイントです。

あなたの場合は、いかがですか?

融資実行のお知らせ(資金繰り改善に取り組む事業者からの相談)

小売業:運転資金  900万円

既存取引先。コロナ禍で資金繰りがひっ迫し、事業再生中。前期、日本政策金融公庫からの資金調達はできたが、メイン銀行からは決算後に対応すると言われていた先。

事業計画書の提出は完了していたため、決算書と数値面のみ修正し、申請。

業種柄、買掛金が大きく、融資金の一部を買掛金の返済に充てるという条件が付きましたが、900万円の融資承諾となりました。

売上高は増加傾向にあり、単月黒字化の状態ですが、大きな仕入や一過性の経費がかかると資金繰りに影響するという状態です。

今後は、本資金をベースに、徐々にではありますが、利益金額を増加させることができるように事業運営を行っていく予定です。

あなたの場合は、いかがですか?未来の売上高を増加させるための取り組みをできていますか?

融資実行のお知らせ(新事業を展開したい事業者からの相談)

スポーツチーム運営:運転&設備資金  1,000万円

新事業を展開したいが、資金面の確保ができない。金融機関との良好な関係性はあるものの、売上高や利益に対して借入金が多く、追加での借入が簡単にいかないため相談しましたとのこと。

話を伺うと、直近決算で3期連続の黒字&資産超過先でありましたが、コロナ禍で大きな赤字を計上&借入増加したことから、直近決算でようやく債務超過を解消したとのことでした。

新規事業の内容は、A型施設の運営。大学の教授と官公庁(町や県)と連携した事業を検討しているとのことでした。具体的には、A型施設を開設し、利用者を増やし、自社のスポーツ選手を職員とすることで選手および障害を持つ方の雇用創出につなげたいとのことでした(大学や官公庁との協議済み)。

事業内容に関しても、県外の同業者からの研修により、水耕栽培やコーヒー豆の販売に関する知見を深めていました。

そのことから、県内における市場環境の説明や社会的意義、知見やノウハウを取得し、内外部の連携体制を構築済みであり、資金面を確保すれば事業化できることを説明しました。

また、新事業の収益性を示すために、売上根拠や費用対効果、経費の推移など細かく説明しました。

その結果、1,000万円の承諾となりました。

今後は、4月事業開始に向けて設備の導入等を進めていく予定です。

あなたの場合は、いかがですか?

融資実行のお知らせ(創業したい会社員からの相談)

電気工事業:運転&設備資金  520万円

3月に退職して電気通信業で開業したいとの相談を受け対応。

話を伺うと、①会社との協議は完了している、②電気通信業の許可取得に必要な業務経験条件を満たしている、③仕事の引き合い先もあるとのこと。

個人の借入が多く、借入金の年間返済額が多いものの、資金面に目途がたてば開業できる状態でした。

そのため、以下のような点を中心に事業計画書を作成しました。

・創業理由&これまでの経験の活かし方

・創業後の行動計画(集客、仕事の仕方など)

・今回の資金使途

・創業後の収支計画

・ターゲット顧客とセールスポイント(顧客から選ばれる理由)

・外部環境(市場全体の推移、商圏内での他社の状況など)

また、今回、創業融資であったことから、商工会議所経由で日本政策金融公庫に申込みを行いました。

その結果、商工会議所から日本政策金融公庫へ紹介をしていただき、審査までスムーズに進み、満額承認となりました。

今後は、会社退職後に免許を取得し、開業する予定です。

夏の繁忙期に間に合うような創業計画であり、良いスタートが切れるのではないかと思います。

あなたの場合は、いかがですか?

コンサルティング事例(初めてボーナスを支給したい企業からボーナス査定基準に関する相談)

お問い合わせがあったことを機にご縁をいただきました。話を伺うと、創業3年で業績は順調に推移しており、スタッフにボーナスを支給したいとのことでした。

話を伺うと、経営者の意向は、固定部分と歩合部分に分けて支給し、固定部分は給料の1ヶ月分を支給したいとのことでした。

そのため、固定給1ヶ月分をボーナスとして支給した場合のシミュレーションを行いました。その結果、現在の利益額に対して問題ない水準の支給額ということが明確になりました。

また、歩合部分については、【経営者が会社に残したい利益額】と【社員に支給したい金額】をざっくり確認し、シミュレーションをしながら協議を行いました。

その結果、経営者が納得できる利益を残しながら、スタッフに対して納得のボーナス額を支給できる基準を作ることができました(利益をスタッフに還元)。

今後は、スタッフに対して1名ずつ面談を行い、ボーナスの査定基準を伝え、運用していく予定です。

また、残った利益に関しては、税金の支払いや2店舗目出店資金に充当するというシミュレーションも併せて行ったため、先々の事業計画が明確となりました。

さらなる事業規模拡大に向けて今後が楽しみです。

あなたの場合はいかがですか?先々の資金繰りを計画して事業運営を行っていますか?

融資実行のお知らせ(創業2期目で赤字経営の会社からの相談)

携帯電話販売業:運転資金  150万円

運転資金が足りないとの相談を受け対応。

詳しくヒアリングすると、業種柄、携帯ショップに何名派遣できるかが事業の肝であり、創業2年目あるが損益分岐点売上高に達していない状態でした。

また、役員報酬を支給していない状態での赤字。無借金経営でしたが、手元資金がなく、資金繰りがひっ迫していました。

社長の展望としては、赤字の状態で人件費先行となるが、人員を増やして黒字化を目指したいとのことでした。

人員については、具体的な採用までの流れが明確であったことから詳細を記載し、収支計画上で不足する見込みの資金を借入申請しました。

その結果、減額ではありますが、承認となりました。回収サイトの平均は45日間であることから、人件費先行分は十分に賄える金額であり、採用に踏み切れる調達となったのではないかと思います。

あなたの場合は、いかがですか?

融資実行のお知らせ(2店舗目出店に必要な費用を調達したい個人事業主からの相談)

美容業:運転&設備資金 3,000千円

「2店舗目出店費用を借入したい」との相談を受け対応。

直近3期連続で最終利益を確保しているが、生活費等を考慮すると、利益が薄い先。これまで一人サロンを運営してきたが、従業員を採用し、2店舗目出店にチャレンジしたいとのことでした。

既存店舗は黒字であり、事業の柱はあったことからそこを中心にヒアリングを行う。既存店は、1名体制であり、顧客1名あたりの施術時間が長いことから、一日の受入人数に限りがあり、週末を中心に顧客の予約を断るケースがあり、機会損失となっているとのことでした。

月間の対応人数や客単価、機会損失の顧客数など、事業に関して詳細に伺い、事業計画書を作成しました。また、新店舗の家賃も約10万円/月であったことから、2店舗目単体での収支計画を作成しました。

その結果、2店舗目の財務面からみた売上目標や経費の目安が明確となりました。併せて、収支計画を達成するための行動計画を協議し、事業計画書に記載をしました。

金融機関からの質問や追加資料等もなく、無事に満額回答となりました。今回、設備資金の一部は既に支払済みでしたが、領収書を提出したことで融資の対象とみなしてくれました。

資金をベースに2店舗目を出店し、徐々に顧客数を増やしているところで、今後が楽しみです。

あなたの場合は、いかがですか?